定盤とは?種類・メンテナンス方法・社内最大加工寸法まで徹底解説

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精密測定や製品組付け作業において欠かせない基準面となる「定盤(じょうばん)」。一口に定盤といっても、材質や形状、サイズが多岐にわたり、目的に合った選定基準や適切なメンテナンス方法があります。

本記事では、「定盤とは何か」という基本から代表的な種類、精度を長く保つためのメンテナンス方法、そして当社が対応可能な最大加工寸法までを分かりやすく解説します。定盤の新規導入や買い替えをご検討中のご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

定盤とは

定盤とは、精密な寸法測定や製品の組付け作業を行う際に基準となる平面台のことを指します。定盤の最大の特徴はその優れた平面精度であり、材質やサイズ、形状などは用途や使用環境によって適切に選択する必要があります。

例えば、測定精度が求められる場合は箱型や鋳鉄製の定盤、溶接や重切削を伴う作業の場合は製缶定盤など、作業内容と必要な精度を考慮して選ぶことが重要です。

定盤

定盤の主な種類

定盤の種類は用途に応じて大きく以下の3つに分類されます。

製缶定盤製缶定盤では溶接、組付けをメインに行っている為、歪みがでるなど強度が必要。
箱型定盤測定台・ケガキ台として使用。四面が利用でき、剛性・精度ともに高く大型ワーク検査に最適。
鋳鉄定盤振動減衰性に優れ、長期安定した平面精度を保持。JIS規格で最も汎用的。
製缶定盤

定盤を長く使うためのメンテナンス

定盤を長期間使用すると、どうしても表面精度が劣化してしまいます。しかし、適切なメンテナンスや再研磨を施すことで、新品同様の平面精度を取り戻すことが可能です。

当社では鋳鉄や鋳物、鉄製など様々な材質の定盤について、精密な機械加工による面加工・再研磨サービスを提供しております。定盤のメンテナンスや加工に関するご相談もお気軽にお寄せください。

製缶定盤の特長と加工事例

製缶定盤とは

製缶定盤とは溶接、組立作業を行う際に使用する定盤です。

製缶定盤では上板にSS400を使用しているので治具を溶接で固定する事が出来ます。多少の衝撃に対してビクともしません。

加工事例

製缶定盤の具体的な加工例をご紹介します。

製缶定盤の切削前

加工前の定盤の状態

製缶定盤の切削前

製缶定盤の加工途中

加工途中の工程・切削面の様子

製缶定盤の加工途中

製缶定盤の加工完了

加工完了後の高精度な平面

製缶定盤の加工完了

当社の社内最大加工寸法

当社では、以下の大型プレーナーを保有しており、さまざまなサイズの定盤加工に対応可能です。

加工可能な最大寸法はワーク形状によって変動しますので、詳細は図面をご提示のうえお問い合わせください。

12mプレーナー幅:1,800mm
長さ:12,500mm
高さ:1,800mm
1台
6mプレーナー幅:2,200mm
長さ:6,500mm
高さ:1,500mm
1台

まとめ

定盤は「正確な平面を確保する最後の砦」です。適切な定盤を選定し、定期的なメンテナンスを行うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。

当社では、新規製作から再加工までをワンストップで対応しております(新規は製缶定盤のみ、鋳鉄定盤は面切削加工のみになります)。また、最大12mクラスの大型プレーナーを完備しており、大型定盤の加工も安心してお任せいただけます。

「定盤について詳しく相談したい」「まずは見積もりが欲しい」などのご要望は、下記フォームまたはお電話よりお気軽にお問い合わせください。

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