U字溝には雨水や落ち葉、泥などがたまりやすく、そのままにしておくと排水機能が低下してしまいます。
定期的に清掃を行うことで、工場内への雨水の侵入を防ぎ、設備を守ることができます。特に梅雨や台風など豪雨が予想される時期には、事前の対策が重要です。
縞鋼板蓋を取り外す
まずはU字溝を覆っている縞鋼板蓋を外し、内部を清掃できるようにします。縞鋼板蓋は非常に重量があるため、取り外しの際は2人で行うなど、腰や体への負担に十分注意する必要があります。

ゴミを取り除く
蓋を外したら、溝の中にたまったゴミや泥をスコップで取り除きます。雨水や泥が蓄積すると流れが悪くなり、排水機能が低下するため、定期的な清掃が欠かせません。

汲み上げポンプの清掃
溝蓋はフォークリフトを使用して移動させることもあります。(重量があるため、安全面を考慮して機械を使用します。)

ポンプ周辺に落ち葉や泥がたまると、排水が妨げられ、正常に吸い上げられなくなる恐れがあります。当社では、豪雨による工場内への雨水侵入を防ぐため、汲み上げポンプを設置しており、清掃によってその機能を維持しています。
- 汲み上げポンプ(下図1)
- 泥水(下図2)

汲み上げポンプ周辺の清掃後
清掃後にはポンプの位置や動作を確認し、正常に稼働することをチェックします。その後、溝蓋を閉じます。

縞鋼板蓋を締めて完了
最後に縞鋼板蓋を元に戻し、清掃作業は完了です。こちらも重量があるため、2人で協力して作業を行います。
梅雨や台風など豪雨が予想される時期に備え、ポンプによる雨水の排出体制を整えておくことで、工場内への浸水を防ぐ効果が高まります。

作業完了
全ての蓋が正しく閉じられているかを確認し、清掃作業を終了します。こうした日常的な対策により、工場の安全性を高めています。

まとめ
U字溝の清掃は、排水機能を維持し、工場内への雨水の侵入を防ぐために欠かせない作業です。
縞鋼板蓋の取り外しからゴミや泥の除去、汲み上げポンプの点検までを丁寧に行うことで、豪雨や台風の際にも安心して稼働できる環境を整えています。
定期的な清掃と点検を続けることが、工場全体の安全性を高める最も確実な方法です。